久しぶりに買ってきたカントリーマアムが小さくなっている気がする
ある日、いつものようにスーパーで夕食の食材を選んでいると、セールになっている不二家の「カントリーマアム」を発見しました。
普段お菓子をスーパーで買うことは多くなかったですが、
「久しぶりに食べたいな、、、」
なんて思いながら内心るんるんで帰宅。
開封の儀!
あれ、なんか小さくなってる?
やっぱり絶対小さくなってる!!!
私達の知ってるカントリーマアム、もっと大きかったですよね??
本当に小さくなっているか調べてみた
実際に小さくなっているのか調べてみたところ、2005年から2016年までの間で、1枚あたりの重量は1g減っていることがわかりました。
更に驚くべきことに、ファミリーパックの内容量も30枚→20枚と、3分の2になっています。
年月 | 容量・数量 | 価格 | メーカー説明 | 備考 |
2005年 | 30枚 | 323円(税別) | 1枚11.0g (合計)330g | |
2007年 | 28枚 | 323円(税別) | 1枚10.5g (合計)294g | |
2008年 | 24枚 | 323円(税別) | 原油高騰 | 1枚10.5g (合計)252g |
2011年 | 22枚 | 323円(税別) | 1枚10.5g (合計)231g | |
2014年 | 20枚 | 323円(税別) | 1枚10.5g (合計)210g | |
2016年 | 20枚 | 323円(税別) | 1枚10.0g (合計)200g |
大きさはかなり小さくなっている印象だったので、1gしか変わっていないというのは意外でした。
しかし、カントリーマアムファミリーパックの値段は、11年間で実質65%値上がりしたことになります。
昔はそんなに入っていたのか、、、いいなあ〜。
他にも小さくなった・少なくなったお菓子がたくさん
上記の表をお借りした、「いつの間にか容量が減っている商品wiki」を見てみると、他にもたくさんのお菓子の量が少なくなっていることが分かりました。
- ホームパイ(不二家) :54枚→40枚 35%値上
- たけのこの里(明治) :84g →70g 20%値上
- ポテトチップス(カルビー):90g →60g 50%値上
- キャラメルコーン(東ハト):98g →80g 22%値上
このように、カントリーマアムだけでなく、多くのお菓子が実質的な値上げになっているようです。
しかし、カントリーマアム同様、ほとんどの商品で価格は変わっていないようです。
なぜカントリーマアムは小さくなったのか?
カントリーマアムに限らず、多くのお菓子は輸入材料の価格高騰の影響で、実質値上げを行っているようです。
カカオ豆の1kgあたりの価格は、2005年は$1.54でしたが、2021年は$2.41となっており、16年間で$0.87上昇したことが分かります。
カントリーマアムが小さくなった理由は、この輸入材料の高騰が主な理由と言えそうです。
この様に、値段を変えずに内容量を減らすようなことを、シュリンクフレーション(shrinkflation)と言います。
ステルス値上げと呼ばれることもあります。
語源は「shrink(縮小する)」と「inflation(インフレーション、膨張)」で、
カントリーマアムに例えると、サイズがshrink(縮小)して、値段がinflation(膨張)=インフレしているということになります。
まとめ
- カントリーマアムは11年間で1.0g小さくなっていた
- ファミリーパックの枚数は30枚→20枚に減っていた
- 小さくなった理由は、原材料価格高騰
- 他にも多くのお菓子がシュリンクフレーションしている
ここまで調べて、筆者はある疑問が頭に浮かびました。
日本人が、「同じ金額を払って食べられるお菓子の量」が昔より減っていて、その原因が、「原材料の輸入価格高騰」であるということは、日本人は世界と比較して経済的に貧しくなっているということではないか、ということです。
もしくは、日本人が平均的にお金持ちになっているか、日本円の価値が上がっているか等の可能性が考えられます。
今後の記事では、「なぜカントリーマアムは小さくなったのか」について、日本経済の移り変わりという観点で調べていきたいと思います。